売上をしっかり分析し、
予算達成するアパレルショップへ
近年、アパレル業界のセール販売依存度が増しているそうです。1980年の時は9割がプロパー販売でしたが、今は、市場に投入された商品の半分が売れ残り、値引き販売または、在庫破棄となっています。この状況はアパレル業全体が売上額重視で収益面が2番目になっていることが要員の一つと考えられています。アパレル業界にとって良い商品が売れない未来は残念ですよね。
今後も同様に売上重視の販売となる可能性が高く、収益性が損なわれていく可能性が高くあります。そのため、アパレル業のスタッフは自社で売れている商品を改めて見直し、適正な在庫を把握し商品を販売していくことが重要と考えています。
■なんで分析が必要なのか?
アパレル店のスタッフは、お客様と直接話し商品を販売していることが多くあると思います。そのため、売れている商品が自分の経験を軸とした直観的な販売になりやすく、意外な商品が上位にあることを認識せず販売していることがあります。一度、数字データとしてまとめ、「どんなブランド」「どんなサイズ」「どんな色」が売れているかを改めて認識することで売上を上げるための効果的な情報を調べることが大切です。
■見逃しがちな粗利益
店舗運営をしているとどうしても、日々の売上や1か月の予算達成に目がいきがちです。もちろん、店舗運営においての目標は達成したい要素だと思います。しかし、売上を意識しすぎてセールを行い、予算達成したが、粗利益があまりでないことがあります。そのため、分析を行うことでプロパー販売している商品がどれだけ粗利益を出しているかを確認することが大切です。マークダウンする前に一度チェックを行い、店舗レイアウトを変えるだけで売上と粗利が伸びるというケースもあるので、意識してみてはいかがでしょうか?
■売れた商品でも再発注をする前に分析を…
売れたからと言って商品の再発注や追加をいきなり行うのもよくありません。年に1回しか売れない商品かもしれませんし、人件費との兼ね合いで粗利が出ない商品かもしれません。そのため、一度商品を倉庫から何時移動して何時に売れたのかを明確化させましょう。そうすることで、商品回転率が良く効率的に売上が上がる商品があるかもしれません。また、適切な商品配分も行え、店舗運営が安定します。
■数字慣れが大切
本ページで紹介した分析以外にも、様々な視点での分析が必要です。はじめは分析に慣れず、上手くいかないこともあるかと思います。しかし、毎日データ分析を行い、気になった数値に対して小さなアクションを行ってみましょう。成功しても失敗してもデータとしてしっかり残りますので店舗のノウハウとして蓄積されますし、何よりも分析、実行を行い続けることで長期的には売上を上げていくことが可能です。直観による店舗運営も大事な要素ですが、論理的な発想をもって店舗運営も行うことで、店舗の魅力をより表現できるようになるのではないでしょうか?
当社が提供するNEXPOも「ABC分析」「部門別分析」「売上比較表」などの分析機能があります。スマートフォンでも状況を確認できるので、電車や家でどこでも分析が可能です。CSV出力もできるため、細かい分析はExcelで集計することもできます。※過去2年分の売上実績を参照することも出来ます。